箱根駅伝 山の神引退
http://m.sponichi.co.jp/sports/news/2017/04/04/kiji/20170403s00056000437000c.html
本日ニュースで箱根駅伝の山の神こと柏原選手が引退したというのが出てました。
市民ランナーとはいえ33歳直前で20代と変わらないタイムで走ってる私より6歳も若いので早すぎる引退です。
私も周りで膝などの故障で手術しても完治せず辞めて行った人を何人も見てるのでしょうがないといえばしょうがない面もありますが。
個人的に箱根駅伝は私も身近で体験してみた感想を言うと駅伝、特に山登りが将来に活きるかどうかと言うとそれは微妙というのが正直なところ。
確かに箱根駅伝や高校駅伝など人気が高い故に競技人口の増加につながっていたり短距離に比べて大学も選手をかなり取りますので長距離選手が競技を続けやすいメリットはあります。
ただ私もそうでしたが元々800mで全国行ってたランナーが高校行って駅伝練習ばかりで800mの中学の記録すら超えられず終わっていく人を何人も見て来ました。
今の世界を見てるとトラックは問題外でマラソンすらスピードレベルが上がり短距離が遅い日本人ランナーは通用しなくなりました。
ちなみに世界の一流マラソンランナー、長距離ランナーは100mを10秒台、400mを46秒台すらザラです。
日本は駅伝がある為にスピード練習やトラック練習が高校の時には既に大分不足しています。
尚且つ駅伝練習中心の為にトラック練習すらマラソンシューズでやる始末。
これでは筋力もスピードもつきません。はっきり言ってやる前から負けています。
大学時代日本記録より早い27分台のタイムを持ってるケニア人と同じ部に所属していましたが60分以上のランニングや15000mのペース走などこれはマラソン選手がやることだと言って拒否してました。
彼等はスピード練習は勿論スパイク。
400mインターバルはリカバリーはゆっくりですが100mで59秒とかで普通にやってました。
繋ぎの日の練習はゆっくりジョックで終わり。
春先ぶっつけで800mと1500m出たらあっさり1分47秒、3分37秒で走ってしまいました。
ケニア人と能力の差はありますが日本の距離を踏むのをメインにその次にスピード練習するという空気があるように感じますので改める必要があると感じます。
逆でスピードをメインに次に距離を走る練習をするぐらいの感覚がちょうどよい思います。あくまで私の考えですが。
高校駅伝の最長距離は10キロなのに3キロ区間の人も含めて合宿なら分かりますが20キロ走とかやるのが常習化しているのは異常な感じはします。
20キロ4分でおせたところで5000m3分ペースでは走れる能力はつきません。
逆にスピード練習がしっかりこなせれば絶対タイムは出ます。これができないとトラックや試合は走れません。いかに距離を走るかではなく5000m14分台出すなら3分のペースでインターバルなどで何本こなせるかの勝負だと思います。
私の地元出身の先輩で東京大学で陸上してた選手が居ました。
その人は時間がないのでジョックは短く早く、スピード練習は質を高くやってました。結果インカレ3000SCを8分台で優勝、800mもメイン種目じゃなくても1分54秒で走ってました。
今後日本のマラソンに求められる能力は持久力ではなく10000mを26分台、5000mを12分台、100mを最低でも11秒台といったスピードの能力でしょう。極端な話5000mを同じ14分59秒で走るランナーがいて800mを片方は1分55秒で走る人で片方の人は5000ならタイムは同じだけど2分を切れない人だと伸び代が全然違います。
日本と世界の差はこういうとこではないでしょうか?
このスピード能力を若いうちに養成しマラソンに移行した時に40キロ走などこなせるようになれば道が開けるのではないかと感じます。
とはいえ私自身は箱根駅伝は嫌いではない。
このイベントの面白さはマラソンにはない展開、チームの結束力、それぞれの大学の襷に対するドラマ色々ありテレビに釘付けにされるものである。極端な話ニューイヤー駅伝などの比ではない。経済効果も凄まじく長距離ランナーの人口増加に大きな影響力がある。
私もまたそれに乗っかった1人である。
ただ日本が世界を個人種目で目指すなら箱根やロードレースをしてる間にトラック練習をしないといけないと感じます。
今後箱根もどう変わるか分かりませんが高校駅伝みたいに5キロや3キロみたいなスピードランナーでもこなせる区間もあると面白いかもしれません。
私の中でも箱根を盛り上げたランナーの引退は寂しいですが今後青山学院大学など箱根で活躍したランナーの今後の活躍を期待していきたいと思います。